AWS Trusted Advisorとは?概要とメリットを解説


AWS Trusted Advisorの概要

AWS Trusted Advisorとは、自社が活用しているAWS環境を監視、調査を行い、AWSのベストプラクティスと比較し、最善の方法などを推奨してくれるサービスです。

そのため、コストの最適化やセキュリティでの運用、パフォーマンスが適切かどうかなどをチェックしてくれます。

「コストの最適化」であれば、AWSを利用していて無駄なコストが発生していないかのチェックが行われ、AWS Trusted Advisorによって提案されたプランであれば、月額でどれくらいのコストが削減されるかなどの計算をしてもらえます。

またパフォーマンスが適切かどうかであれば、使用率の高いEC2インスタンスを確認し、処理が早くなるインスタンスタイプへの変更を提案する、セキュリティのルール設定が多すぎてパフォーマンスが低下していないかなどを確認してくれます。

こうしたAWS Trusted Advisorからの推奨提案は、Email通知を有効化することによって、週間で受けることが可能です。メールにはAWSにおいてチェックした項目とそのステータスが示されており、改善点や改善に伴う見積もりが記載されているので、分析などがしやすくなっています。

またトップ画面のダッシュボードを確認することで、最新の変更を確認できるとともに変更後のステータスまで確認することが可能です。そのため変更前と変更後でどのように違いがあるかの分析などもできるようになります。

このようにAWS Trusted Advisorを活用することで、自社のAWSに関するパフォーマンスを最大限まで上げる手助けをしてくれます。

AWS Trusted Advisorのメリット

AWS Trusted Advisorのメリットは、自社でAWS環境を利用していくにあたって最適な運用が分かるという点です。なぜならAWS Trusted Advisorは、AWSを導入している多くの企業のベストプラクティスが反映されたデータの提案を行なってくれるからです。

先述した「コスト最適化」「セキュリティでの運用」「パフォーマンス」に加えて、「耐障害性」「サービス制限」の5つの項目をチェックしてくれるため、自社に合った業務改善が可能になります。

「セキュリティでの運用」は自社でAWS環境を利用している場合、どのアカウントからでもアクセスが可能になっていないかなどのチェックを行います。そのためセキュリティリスクをチェックし、安全な運用を行うのに役立ちます。ハッキングなどの悪意を持った攻撃を受けないように防御すると同時に、自社のセキュリティポリシーを向上させることにもつながります。

「障害耐性」では安定的にAWS環境を運用する提案が行われます。これらはEC2が最適化されているかなどの確認が行われ、インスタンスの配置が最適になっているか、インスタンスの自動バックアップが有効かなどが確認されます。

「サービス制限」では、例えば、AWSで利用しているサービスの使用率が80%を超えていないかのチェックが行われ、制限が近づいたサービスにはアラートが通知されるので、瞬時に対応することが可能です。

上記のようにAWS Trusted Advisorを活用することで、十分なセキュリティをカバーした上でコストの削減とともに、自社のパフォーマンスが最大まで上げられます。

まとめ

AWS Trusted Advisorを利用することで、自社のAWS環境についてより深く知ることができると、同時に最適なベストプラクティスを知ることができます。また、常に最新の情報がアップデートがされるのも嬉しい点です。

業務において自ら確認する時間がない場合でも、メール通知などがあるので迅速に対応が可能です。AWS Trusted Advisorを活用していくことで、常に最善の方法で運用ができ、自社のシステム運用に貢献していくでしょう。

▼参考資料

AWS Trusted Advisor

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